Outlook for Windows(Microsoft Office)で、ある日突然メールが送信できなくなってしまったら、あなたはどう対応すれば良いか、とても悩むのではないでしょうか。
さて、そんなときに道しるべになればと思い、ひとり情シス経験のある私が復旧手順を解説します。
最初に確認して欲しいこと
まず最初に確認して欲しいのは、以下の点です。
- インターネットに確実に繋がる環境かどうか(たとえば、ブラウザで様々なホームページを見ることができるかどうか)、回線環境の確認を行う
- セキュリティソフト(ファイアウォール)による影響の可能性を確認する
- Outlookの「送受信」タブ>「オフライン作業」にチェックが入っていないかどうか
- メールサーバーの容量が一杯になっていないかどうか
- メールサーバーの障害情報を確認する(障害が出ていないかどうか)
- 別のデバイスや、Webメールでメールの送受信ができるかどうか
- Windowsの再起動を行ってみたかどうか
まずは上記をすべて確認してみてください。
次のステップ(解決方法)
その確認を行った上で、それでもメールが送信できない(たとえば、実際にメールが送信されず、送信済みトレイに入らず、下書き保存されてしまうなど)場合は、以下のステップに進みましょう。
解決手段として検討すべき内容は、以下の4通りの方法です。
- 認証情報の誤りや、送信メールサーバーの設定誤りを修復する
- Outlook本体の修復インストールを試行する
- OutlookのPST・OSTファイルの修復を試行する(サードパーティによるソフトウェアの使用)
- Outlook本体を再インストールする(最終手段)
認証情報の誤りや、送信メールサーバーの設定誤りを修復する
まず最初に確認することは、認証情報の誤りや、送信メールサーバーの設定誤りがあった場合は修復することです。
- ユーザー名
- パスワード
- SMTPサーバーのホスト名
- ポート番号
- セキュリティ設定など
ただし、この手順において、もしも認証情報・送信メールサーバー設定を一度削除し、新規に設定し直した場合はアカウント情報とデータファイル(PST・OSTファイル)との再紐づけが必要になる場合があります。
Outlook本体の修復インストールを試行する
Outlook本体の修復インストールを行うことで改善するかどうかを試行します。
OutlookのPST・OSTファイルの修復を試行する
サードパーティによるメール修復ソフト「Repairit for Email」を使用しますが、こちらで解説している手順の通りにPST・OSTファイルを修復し、改善するかどうかを試行します。
ただし、あくまでサードパーティ製のソフトウェアのため、ご利用は自己責任でお願いします。
Outlook本体を再インストールする(最終手段)
最終手段ですが、Outlook本体を再インストールしてみましょう。
ただし、この場合はメールのデータファイル(PST・OSTファイル)が削除されてしまう(つまり、今までのメールの送受信履歴が消えてしまう)場合がありますので、慎重に作業をしましょう。
この記事を作成した経緯
最後に、この記事を作成した理由なのですが、私の場合は上記の「OutlookのPST・OSTファイルの修復を試行する」を行ったら解決したのですが、そういった解説記事がどこにもないことが気になっていたからです。
ところで、この解決方法については完全な私個人の独断によるものなのですが(もちろん、事前にググって下調べなどはしましたが、どれも決定打になるような記事はなく)、なぜこの解決方法に至ったかは、Outlook自体の仕組みや理屈を考慮した上で、自身の中で「おそらくこういう風に解決方法を検討していけば良いだろう」と考え、手順を組み立てて、実際に実践したからです。
なので、この記事の執筆時点では、ハッキリと「今回の私と同じ手順で解決した」と書いてある記事はおそらく他にないと思います。
この記事が、どなたかのお役に立てられれば幸いです。