※この記事は EC-CUBE Advent Calendar 2019 に関連して投稿しているブログ記事です。また、「EC-CUBEの勉強会・イベントに参加してみよう」という記事は別にありますが、この記事はユーザーの立場として執筆しています。
これからECサイトを立ち上げたいという要望が上がったとき、まず最初にショッピングカートシステムを選択することが必要です。
前日のAdvent Calendarに投稿された EC-CUBE と Shopify どっちを選べば正解?(株式会社BLUE STYLE様) という記事でも一例が解説されていますが、各EC-CUBEインテグレートパートナー様 では、自社内ではなかなか解決できないことを手助けし、システムの提案をされています。
今年の9月に開かれたEC-CUBEカフェ(千葉UG)でも、「目的にあったカートの選択」というお題で、ECサイト運営者に向けた勉強会を開催しました。EC-CUBEカフェの イベントページはこちら です。また、当日のイベントの様子が知りたい方は、こちら(株式会社Refine様のブログ) からご覧ください。
今回は、それらの過程を通じて、「EC-CUBEを使ったECサイトを自社で立ち上げたい」
そんな方のためにレンタルサーバーにインストールするまでの方法と、勉強会への参加方法を紹介いたします。
EC-CUBEをレンタルサーバーにインストールする
EC-CUBEを使用するとなると、大体のレンタルサーバーに「簡単インストール」機能が実装されているのは、EC-CUBE 3系です。しかしながら、EC-CUBE 3系はベースとなるフレームワークが既に開発が終了したSilexを採用していますので、現在は特に理由がなければ、新規構築の際は最新バージョンのEC-CUBE 4系をおすすめしています。
EC-CUBE4系リリース当初はプラグインの不足が指摘されていましたが、現在では 多くのプラグインが作成・公開 されており、とても充実しています(この記事の執筆時には220個)。
あなたのEC-CUBE開発を手助けするデザインテンプレートとプラグイン
さらに機能強化したい、美しいデザインにしたい…
そんなときに、充実したデザインテンプレートやプラグインが役立ちます。下記の各リンクよりお役立てください。
さらに、12月25日までは クリスマス割引キャンペーン というものも実施しており、デザインテンプレートやプラグインが購入しやすくなっています。
とてもお得ですね!(大チャンスです。)
EC-CUBE4系をレンタルサーバーにインストールする
EC-CUBE 4系をレンタルサーバーにインストールするにあたり、下記のドキュメントを予め読んでおくことをおすすめいたします。
※レンタルサーバーにインストールする場合には、よくある質問の「Q: 4系で、EC-CUBE管理画面の「プラグインを探す」からインストール後、エラーが発生します。」という部分は読んで、あらかじめphp.ini
に設定しておくことをおすすめします。
それでも、レンタルサーバーへのインストールが難しい…という方のために、私が今年の6月に「かんたんインストール」方法の記事をQiitaに公開しました。
※上記の記事を作成するにあたっては、EC-CUBEインテグレートパートナーの 株式会社クロスキューブ様 が開発された EC-CUBE One-File Downloader なしには成り立ちません。改めて謝辞を申し上げます。
※問題が発生しないように執筆したつもりですが、ご利用にあたりましては自己責任でお願いいたします。
EC-CUBEをレンタルサーバーにインストールした後に注意してほしい点
EC-CUBEは、本番環境は特に多くの個人情報をサーバーのデータベース内に抱え、取り扱います。それゆえに、他のCMS・PHPプログラム等とは異なり、セキュリティに対して特に注意する必要があります。
(決して、他のCMS・PHPプログラム等でセキュリティに注意しなくても良い、という意味ではありません。)
特に、SSLを使用していない・アップデートせずに古いバージョンを使い続ける・インストールしたまま放置する・同じサーバー内で他プログラムと同居させている などは注意が必要です。
使わないプログラム・データベースはサーバーから削除しておきましょう。
また、セキュリティについてはここでは詳細に触れませんが、EC-CUBEカフェ(千葉UG)では、先日 セキュリティに関する勉強会 も開催しました。そのときの様子は、下記のブログをお読みください。
各地のEC-CUBE勉強会に参加する
「WEBの勉強会というと、敷居が高そう…」
そんな風に考えるかもしれませんが、実はEC-CUBEの勉強会は「初心者向け」というものが多くあります。
実際に、私が主催側に参画している EC-CUBEカフェ(千葉UG) では、比較的多くの回が初心者・サイト運営者向けとなっております。
単に初心者とは言っても、
- サイト運営者(またはEC運営者、オーナー様…私たちは、単に「運営者」と呼ぶことがあります。)
- サイト制作者(EC-CUBEを使用してサイトを制作する人全般を指します。単に「制作者」とも呼びます。)
- WEBデザイナー
- 開発者(エンジニア)
ご自身がどれに属するのか?また、このイベントは自分が行っても平気なのか?
ちょっと不安なこともありますよね。
実際に、1年前の私もそうでした。
しかし、今まで株式会社イーシーキューブ様にも、各コミッターの方々にも内緒で、ずっとEC-CUBEを触り続けてきた私でも、実際に勉強会に参加をしてみると、温かく迎え入れてくれる場所がそこにはありました。
そんな経験をした私だからこそ、初心者の方に寄り添った回答がいくらか出来ると思います。疑問や不安がある方には、私の出来る範囲では直接回答しています。よろしければ メッセージください。
また、先日のAdvent Calendarでも公開された 【ECに関わる全ての方向け】EC-CUBEのイベント&勉強会に参加してみよう!(ネットショップの壺) の記事でも、EC-CUBEのイベント・勉強会に関して解説されています。
目的に合った勉強会を探してみよう!
勉強会・イベント情報は、EC-CUBE公式サイト でも紹介されています。この記事内では、簡単に本日以降(記事執筆時の2019年12月17日以降)の勉強会・イベントを紹介いたします。
東京UG(開催場所:代々木駅付近)
2020年1月開催 「インストールしてみよう! EC-CUBE東京ユーザグループ初心者向け勉強会1月」
- 日時:2020年1月8日(水曜日) 19:00~21:00
- 場所:JR代々木駅徒歩30秒
- 参加費:1,000円(会場払い)
- 申込方法:事前にイベントページ(上記リンク)より参加申込をしてください。
- その他:ハンズオン(その場で手を動かして作業する)形式となります。ノートPCをご持参ください。レンタルサーバーの申込み(無料)から、データベース設定・EC-CUBE4のインストール・サイトの初期設定まで取り扱います。
EC-CUBEカフェ(千葉UG、開催場所:柏の葉キャンパス駅付近)
2020年1月開催 「運営者向けHTML講座」(予定)
※同じ主催者の、株式会社Refine 木原様のツイートより引用しています。
※内容は変更になる場合がございます。詳しい日時等については、正式な案内をお待ちください!
関西UG(開催場所:なんば駅付近)
2019年12月開催 【デザイナ歓迎】EC-CUBEのデザインを変更してみよう! | 第54回EC-CUBE関西UG
- 日時:2019年12月19日(木曜日) 16:00~18:00
- 場所:南海電鉄なんば駅より徒歩数分
- 参加費:無料
- 申込方法:事前に イベントページ(Doorkeeper) より参加申込をしてください。
- その他:EC-CUBE4の管理画面からできるデザイン変更を紹介します。必要な持ち物は特にありませんが、ノートパソコンがあると便利です。
ネットワーキングイベント「EC-CUBEパートナー新年会2020」
個性豊かなEC-CUBEの関係者同士がつながって、より共創できる仲間作りを目的としたネットワーキングイベントが、2020年1月に東京(銀座駅付近)で開催されます。
参加者同士、Facebookグループに招待され、パーティ前に交流できる仕組みも事前に用意され、また、イベント冒頭には、新しい「EC-CUBEパートナー制度」も発表されるとのことで、とても楽しみです。
- 日時:2020年1月23日(木曜日) 19:00~21:30
- 場所:地下鉄東銀座駅より徒歩数分
- 参加対象者:EC-CUBEを使ったサイト制作、プラグイン開発、ECサイト運用のコンサルやマーケティング支援をされている方々、その他の協業パートナーの方々。
- 参加費:6,000円(事前払い)
- 申込方法:事前に イベントページ(Peatix) より参加申込をしてください。
- 申込締切日:2019年12月27日(金曜日)まで
- その他:EC-CUBEのパートナー制度への登録がまだの方も参加いただけます。まだネットワーキングイベントに参加したことがない方も、新しいパートナー制度が発表されるこの機会にどうぞご参加ください。
これまで開催したEC-CUBEの勉強会でも、様々なテーマを取り扱いました
これまで開催したEC-CUBEの勉強会でも、様々なカスタマイズ方法や重要テーマを取り扱いました。
一例として、
- 購入フロー(PurchaseFlow)カスタマイズ、カート・受注ステータス拡張(ハンズオン形式)
- EC-CUBE4のデザイン変更(ハンズオン形式)
- セキュリティをふまえたサーバーの選び方
といったものがあります。これからも、多種多様な勉強会が開催されていきます。
※私が参加したものについては、後日またブログ記事にしたいと思います!ぜひお読みください。
勉強会が終わった後の、懇親会に参加してみよう!(勉強会以外のイベント除く)
これは私の実体験です。
実際に参加してみてわかったのですが、勉強会の後に実施される懇親会(実施しない場合もあります)が実はとてもおもしろいです。ここでしか聞けない裏話・勉強会のテーマ以外の興味深い話・EC-CUBE以外の役立つ話・全体の場所では質問しにくい内容の回答など、内容も実に様々です。
私も、懇親会で得られたものがたくさんありました。
それでも不明点がある場合は…
実際にインストールや設定をした後や、勉強会後に新たに疑問が出てきた場合、開発コミュニティ で情報を探したり、全国のEC-CUBEユーザーと問題の解決方法を見つけたり情報交換したりすることが出来ます。
EC-CUBEのバグを発見した・要望がある・開発に参加したい場合
下記の2つの方法で、EC-CUBEの開発にコミットすることが出来ます。
- EC-CUBE開発コミュニティ に投稿する
- EC-CUBE開発のGitHub 上にIssueを立てる・Pull Requestを送る
※機能改善が約束出来るものではありませんが、開発に参加することでご自身や他の誰かを救える可能性があります。
※GitHub上でのIssue(イシュー)とは「課題を提示する」「問題点を提起する」などといった意味合いで、プログラムを書くことが出来ない方でも参加することが出来ます。但し、できるだけ具体的な内容であることが望まれます。Pull Request(プルリクエスト、略称プルリク)とは、Issueで立てられた課題に対して、直接的に機能改善・改修を行うプログラムを提示することです。プルリクが送信された場合、通常はレビュー担当者が送信されたプログラムに対してレビューを行い、内容に問題がない場合はマージ(統合する)を行うという手続きをします。
おわりに
今回の記事はいかがでしたでしょうか。
この記事がきっかけで、一人でも多くの方がEC-CUBEにチャレンジをし、オリジナルのECサイトを作りたい!という目的が叶うことを願っています。